退職した人の確定申告

書類の準備

 

 

いずれにしても、確定申告に備えて書類を準備する必要があります。まずは退職後に勤めていた会社から送られてくる源泉徴収表です。会社は、給与の金額、天引きした社会保険料、各社員から提供された扶養控除、生命保険料控除など、情報をもとに年間の所得税を計算し、源泉徴収票としてまとめます。

 

 

この源泉徴収表には、在職中の支払金額、所得税の源泉徴収額、支払った社会保険料など、確定申告を行う際の重要情報が載っていますから、必ず保管しておかなければなりません。支払金額は1月1日から退職日までに支払われた給与、賞与の額面(振込額ではない)の合計額で、いわゆる会社員時代の年収ということになります。通勤手当は通常所得税がかからないため除かれています。

 

 

退職金が出た場合には、それとは別に、退職金の源泉徴収表も必要になる可能性もあります。退職金は、給料所得とは別に計算されることが多く、源泉徴収されているのなら、既に税金の手続き(調整)は終わっていると考えていいのですが、何か別なことがあるかもしれないので、これも保管しておいた方がいいでしょう。

 

 

会社を退職後は国民健康保険に加入する人が多いと思います。国民健康保険料納付証明書は必要になると思いますが、世帯主でなければ確定申告では控除されません。国民健康保険は、世帯主へ保険料の請求、控除証明が届きます。国民年金の控除証明書も準備しましょう。支払いの控えを確定申告の際に提出するのでも問題ありません。

 

 

会社員時代の年末調整と同様に、生命保険や地震保険の控除証明書も申告することで控除されます。